人の文章をコピペしても許されるたった一つのケース

それでは、今回は「コピペ」についてお話ししたいと思います。

ウェブサイトを制作する際に、コンテンツをコピペすることは避けるべきです。これについては、多くの方が理解されているでしょう。当然、検索エンジンのガイドラインに反するだけでなく、倫理的にも問題があります。

コピペすることによって著作権の侵害やトラブルの可能性が生じることもあるばかりか、検索エンジン(特にGoogle)によってすぐに見破られ、サイトは検索結果から排除される可能性もあります。このような事態は極めて致命的です。

しかし、ときにはコピペをしている例も見受けられます。もちろん、そのような行為に悪意があるわけではないでしょう。特にネット初心者の方にとって、状況を正しく判断するのは難しいかもしれません。

そこで、もし過去にコピペしてしまった経験がある方は、今日を境にその習慣をやめることをお勧めします。また、コピペした部分は迅速に削除してください。これが私が伝えたい一つのことです。

そして、本題に入ります。確かにコピペは避けるべきですが、唯一許容される場合もあります。それが「引用」です。

本や論文にも引用があるように、ウェブサイトでも引用を利用することは許容されています。ただし、引用にはルールが存在し、これを理解した上で適切に利用しなければなりません。ルールに従わないと、引用ではなく単なるコピペや無断転載になる可能性があるため、注意が必要です。

引用のルールは大まかに3つあります。

  1. 引用は補助的な要素として使うこと
  2. 引用であることを明確に示すこと
  3. 引用元を示すこと

これらのルールは、ネット上だけでなく引用の基本的なルールです。これを守らないと、引用がコピペとして扱われてしまい、自分のコンテンツではなく他人のコンテンツを使用していると誤解されることがあります。

  1. 引用はあくまで補助的な要素として使うこと 引用文が文章の主体になることは避けましょう。引用文が主体となると、サイトのコンテンツは他人のものであり、アクセスを集めているだけのサイトと見なされてしまいます。自分のコンテンツが中心となり、引用は補足として使うよう心がけましょう。文章全体の2割以下の引用が目安とされています。
  2. 引用であることを明確に示すこと 自分のコンテンツと引用コンテンツを明確に区別することが重要です。HTMLには引用タグがあり、これを使用することで引用文として認識されます。見た目も変わるため、ユーザーや検索エンジンにとって明確に引用であることが理解されます。ちなみに、多くのテキストエディタやプラグインには引用ボタンが備わっており、これを使用することで容易に引用を示すことができます。
  3. 引用元を示すこと 引用をする際には、必ず引用元を示しましょう。引用元がウェブサイトの場合は、URLを提示することで親切です。ただし、リンクを張る必要はありません。URLを表示するだけで十分です。

以上が、ウェブサイト上での引用に関する話でした。引用は必要な場面で使用するよう心がけましょう。過剰な引用はコンテンツを希薄にする原因となるため、注意が必要です。